2015年01月26日23:01
これは何? 戦後70年を語るもの。
ここは戦後アメリカの進駐軍の拠点となっていた基地の跡です。大きなパラボラアンテナが当時のままに今でもそそり立っています。しかしこの敷地内は全くの無人地帯です。この敷地は1973年に日本に返還されました。その広大な敷地は大蔵省・府中市・防衛庁の敷地として分割され、それぞれが利用することになり、公園などへの整備がなされました。
しかし、そのうちの大蔵省の敷地はそのまま利用されずに国有地の看板があるだけの状態で今日に至っております。
米軍が居住していた建物は、その当時と全く変わることなく放置(明確な計画のないままに)されています。
この蔦の状態は、まさに戦後70年を見つめて来た現代の遺物として貴重な存在に見えて来ます。
長い時間が経つうちに樹木の中にフェンスが食い込んでしまって、完全に貫通しています。
そして、その一角に府中市の「生涯学習センター」が建設されたのです。廃墟の隣に、このような近代的な施設が建っているのは、面白い組み合わせです。